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カマキリが車にひかれる理由

2018年10月10日

①ハリガネムシに操られて、水辺を目指すため ハリガネムシは、繁殖のために生まれ故郷である水中に戻らなければなりません。そこで、ハリガネムシは宿主の脳内にタンパク質を発現させ、異常行動場所認識水に反射した光への誘引反応を引き起こすことで宿主を操り、水辺に誘導することが分かってきたいます。車にひかれないように安全なルートを模索するタンパク質を発現させれば、生存率はもっと高くなるでしょうね(笑) ②日なたぼっこするため 昆虫は、変温動物のため気温が低くなると代謝活性が落ち、活動が鈍くなります。これは、捕食者であるカマキリにとっては致命的です。そのため、体温調節のために草地から出てきていると考えられます。このような行動は爬虫類にも見られ、トカゲやカナヘビなども日当たりの良いところに出てきて日向ぼっこしています。 ③繁殖相手や産卵場所を求めて行動範囲が広くなるため 9月下旬からカマキリは繁殖の最盛期を迎え、メスはオスを呼び寄せるため性フェロモンを放出します。オスだけでなくメスにも誘引効果があるようで、メスが集まることでフェロモン濃度が高くなり、効率的にオスを呼び寄せることができるのです。そのため、カマキリたちは行動範囲を広げて活発に動き回っているのです。 日常に起こっている現象にも、実は意味があることが多いです。単に、「車にひかれてかわいそ~」ではなく、そこにも「なぜ?」と疑問を持ってほしいです。  ]]>