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夙川水生昆虫観察会を開催しました♪

2019年06月12日

保留走性」と呼び同じ場所に留まろうとする習性で、良い餌場にいるのを維持しようとする行動です。しかも、周りの風景の変化まで確認しているから驚きです。確かに、アメンボは頭部に対して目の部位が大きい! だから、人間が近づくとすぐに逃げるんです! ❷カワニナとゲンジボタルの関係 夙川には、毎年5月下旬~6月上旬にゲンジボタルの発光がみられます。それはなぜ?か皆で考えました。 その正体は、皆が採ってきたカワニナにあります。カワニナは、水質環境IIと呼ばれるややきれいな川にしか住めません。また、水質環境Iのきれいな川だと、カワニナのエサとなるデトリタス(生物の死体などの有機物)が少ないため生きていけません。つまり夙川はカワニナが生息するには適した環境なため、それをエサとするゲンジボタルが生息できるのです。蛍にとって、川が綺麗すぎてもダメなことがわかったでしょうか?なので、夙川のように水草が豊富にあり、生物多様性が維持された比較的きれいな川が良いのです。 ❸夙川名物?モクズガニを探そう♪ 夙川には、巨大なモクズガニが生息しています。秋になると川を下り、海に産卵しにいきます。そして、海で成長した幼体は遡上し夙川に戻ってきます。最近は、護岸工事やダム建設などで遡上しにくい環境が増加しているようです。つまり、夙川は海に近い川であり、なおかつ生物資源が豊富で、あまり手の入れられていない川ということでモクズガニにとって適した環境なのでしょう。 以上の様に、生き物を捕まえるのが目的ではなく、なぜこのような生き物が見つかるのか?そこを考えれる教室にしたいと考えています。 今回の観察会で、水質の指標生物となるカワニナとコオニヤンマが見つかりました。 このことから、夙川の水質環境はIIのややきれいな川であることが分かりました。 終了後、参加者の方から今日の調査したことを家に帰って復習しながら絵にして送ってくださいました。学んだこと、経験したことを、人に伝えたり復習することはとても大切なことだと思います。すばらしい! ]]>