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カマキリのよくある質問❺【カマキリの人工エサ】

2022年03月18日

カマキリの人工エサ】についてです。 基本的にカマキリは肉食性で、生きた昆虫を食べることが多いです。大型のカマキリになると、トカゲヘビカエルネズミなどを襲って食べることもあります。動くものに対してエサとして反応して捕獲するので、動かないものは食べません。そのため、コオロギの様に人工エサを置いておくだけで飼育することは不可能です。このような理由から、難飼育昆虫と呼ばれ実験昆虫としても不向きであり、人気の昆虫であるにも関わらずカマキリの研究者は世界的に見ても人数は少なく、まだまだ謎の多い昆虫です。 そして、難飼育昆虫と呼ばれる所以は「脱皮の失敗」にあります。きちんと飼育条件が揃わないと脱皮の失敗を頻発してしまいます。脱皮の失敗を引き起こすと、自身でエサを捕獲できなくなることもあります。そのような場合にどのようにしてエサを与えればいいか紹介します。

写真は、「ソーセージのかけら」を食べるオオカマキリの終齢幼虫です。

〇エサの与え方 ❶ソーセージの柔らかい部分をつまようじでほじくりだす。 ※固い部分が口にあたっても、エサと認識できず食べない可能性があります ❷ほじくった柔らかい肉片を爪楊枝の先端に付着させカマキリの口元にもっていく。 ※エサと認識すると、自身で前脚を使って肉片を捕獲してくれます。前脚が脱皮不全により異常な状態であれば、口元にエサを持っていき食べさせ続けてください ❸食後グルーミング(毛づくろい)を行うので、霧吹きで水分を与える。 ※少量の水分をカマキリに与えると、グルーミングが始まり、食後の汚れを取りながら水分も摂取できます できれば、このような状況はとても大変な作業になりますので、出来る限り脱皮不全にならないように飼育環境を見直してください。 脱皮を失敗させない飼育の仕方は、以前の日記に書いておりますのでご参照ください。]]>